プリントシール機市場で圧倒的なシェアを誇るのがフリュー株式会社だ。日本の若者文化を長年にわたり牽引してきた同社は、アミューズメント産業のデジタル化において極めて強固なビジネスモデルを築き上げている。ゲームセンターなどの店舗でシール紙を印刷するリアル体験を提供しつつ、デジタルデータは自社の画像保存サービスである「ピクトリンク」へ集約。ここで無料会員と有料会員の機能差を設けることで、継続的な課金収収益を生み出している。
ユーザーから見れば「撮影代金を支払ったのに、なぜデータ取得でさらにお金がかかるのか」という不満が生じやすい。しかし、高画質な大容量データを安全に保管し、瞬時にスマホへ配信するためのインフラ維持には膨大なコストがかかる。フリューはこのデジタルとリアルの循環構造を洗練させることで、長年にわたり業界トップの座を維持してきたのだ。