富山湾の青き神秘!ホタルイカの身投げ発生条件と見頃時期・爆湧きを解明

富山湾の青き神秘!ホタルイカの身投げ発生条件と見頃時期・爆湧きを解明

富山湾の青き神秘!ホタルイカの身投げ発生条件と見頃時期・爆湧きを解明にまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。

「身投げ」という情緒的な呼び名から、自ら命を絶つ行動のように思われがちですが、生物学的な理由はまったく異なります。結論から言えば、産卵のために深海から浮上した雌のホタルイカが、潮の流れや波によって浅瀬へ打ち上げられる現象です。

普段は水深200〜600メートルの深海に生息するホタルイカですが、春になると交接を済ませた雌だけが産卵のために沿岸の表層近くまで上がってきます。産卵を終えて体力を消耗した個体は遊泳力が著しく低下。さらに、富山湾特有の「すり鉢状に急激に深くなる独特の海底地形」と沿岸の海流が重なることで、岸近くに押し流された個体が元の深海へ戻れなくなり、波打ち際に打ち上げられます。

刺激を受けると青白く発光する特性(ルシフェリン・ルシフェラーゼ反応)を持つため、無数の個体が波に揉まれて一斉に光を放ち、海岸線が青い帯のように輝く奇跡の絶景が生まれます。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。