試合直後、スポーツ界全体に猛烈な批判の嵐が吹き荒れた。事態を重く見たネバダ州アスレチック・コミッションは、緊急会合を招集。タイソンのボクシングライセンスを即座に無期限停止(事実上の永久追放)とし、当時の上限額であった300万ドルの巨額な罰金を科す厳罰を下した。さらに、WBA(世界ボクシング協会)をはじめとする主要団体もこの決定を支持し、タイソンという巨大なスターをリングから抹消する事態となった。
プロボクシング業界全体がこの不祥事によって大きな信用失墜に見舞われた。莫大なマネーが動く世界最高峰の商業スポーツにおいて、スポーツマンシップを根底から覆す失格劇は、スポンサーやファンに深刻な不信感を与えたのである。業界関係者は口々に事件を糾弾し、ボクシングという競技の存続すら危ぶまれるほどの社会的バッシングが続いた。