2026年現在、世界のゲーム市場はかつてないほどの携帯端末ブームを迎えている。Steam DeckやROG Allyをはじめとする高性能携帯型PCが定着し、大手メーカーがこぞって携帯ゲーム機の新モデルを投下する現状は、まさに群雄割拠の様相を呈している。だが、どんなにグラフィックス性能が向上しようとも、ハード作りの根底にある課題は20年前と何ら変わっていない。
どれだけバッテリーを持たせるか。持ちやすい重量に収まるか。そして何より、直感的に遊べるか。スペック表の数字を競い合う現代のハードウェア開発者が直面する壁は、かつて彼がゲームボーイやDSの設計時に直面し、泥臭くクリアしてきた壁そのものである。無駄を削ぎ落とし、ユーザーの手に馴染む形を模索するアプローチは、今なお最新デバイスの設計思想の中に確かに息づいている。