復興庁の最新公表データによると、被災地における災害公営住宅の整備や高台移転、海岸保全施設(防潮堤)などのハード事業は全体の99%以上で完了しています。震災直後に約47万人を数えた避難者数は大幅に減少したものの、2026年時点でも依然として約2万2,000人以上が故郷を離れた避難生活を余儀なくされています。その大半は福島第一原発事故に伴う避難指示区域の出身者であり、避難先での生活定着や高齢化が固定化の要因となっています。
被災3県の現状を比較すると、復興の進捗と抱える課題には明確な地域差が存在します。
ハード整備が完了したことで公的支援の枠組みは「集中復興期間」から「自立的発展期間」へと完全に移行しました。しかし、コンクリートのインフラが完成したからといって、かつて存在した人々の営みや地域経済が自動的に元へ戻るわけではないという現実が、各種データからも浮き彫りになっています。