肩こりや胃痛も要注意!心筋梗塞の予兆と命を救う初期サインの真実

肩こりや胃痛も要注意!心筋梗塞の予兆と命を救う初期サインの真実

肩こりや胃痛も要注意!心筋梗塞の予兆と命を救う初期サインの真実の見逃せないポイントをわかりやすく整理しました。

急性期医療の現場で多くの循環器内科医が証言するのは、救急搬送された患者やその家族が口を揃えて語る「まさかこれが心臓の発作だとは思わなかった」という告白です。心筋を取り囲む冠動脈の血流が滞った際、痛みや違和感の信号は神経ネットワークを通じて胸以外の部位へと広がります。これがいわゆる放散痛(ほうさんつう)と呼ばれる現象です。

実際に闘病記や臨床報告で頻繁に見られるのが、「左肩から腕にかけて鉛を詰められたように重だるかった」「数日前から歯科医院に行こうか悩むほど奥歯がズキズキ痛んでいた」という証言です。心臓を支配する神経と、首・肩・顎・歯などを支配する脊髄の知覚神経ルートが同じ高さで合流しているため、脳が心臓の虚血ストレスを「肩こり」や「歯痛」と錯覚して認識してしまうメカニズムが存在します。

さらに見逃されやすいのが「みぞおちの違和感」や「胃痛」です。心臓の下側(下壁)を栄養する右冠動脈に異常が生じると、すぐ下入にある横隔膜や胃の周辺が刺激され、急性胃炎や逆流性食道炎と極めて似通った不快感を引き起こします。「市販の胃薬を飲んで横になっていたが、次第に冷や汗が止まらなくなり救急要請に至った」という事例は、決して珍しいことではありません。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。