トルガン・アザールのフットボール人生は、決して平坦なエリート街道だけではありませんでした。彼が歩んできた主な足跡を振り返ります。
フランスのRCランスの下部組織で育ち、2012年に兄エデンとほぼ同時期にイングランドの名門チェルシーFCへ引き抜かれました。しかし、チェルシーのトップチームで定位置を掴むことは難しく、即座に母国のズルテ・ワレヘムへレンタル移籍。ここで彼は覚醒し、2013年にはベルギー年間最優秀選手賞(ゴールデン・シュー)を受賞して「チェルシーの兄のオマケ」という世間の偏見を一蹴しました。
その後、2014年に加入したドイツのボルシア・メンヒェングラートバッハで5シーズンにわたり大活躍を演じ、ブンデスリーガ屈指のアタッカーへと成長。2019年のドルトムント移籍へとステップアップを果たしました。
ベルギー代表としてのハイライトは、なんといってもEURO 2026の決勝トーナメント1回戦・ポルトガル戦です。前回王者ポルトガルを相手に、ペナルティエリア外から強烈な無回転ミドルシュートを突き刺して1-0の決勝点を奪取。このゴールは世界中のフットボールファンに強烈なインパクトを残し、大舞台で兄に勝るとも劣らない主役になれることを証明した歴史的瞬間でした。