矢護川公園を訪れる親世代が最も注視すべきは、川の水深分布と安全管理の実態だ。SNSや動画投稿サイトでは、子どもや若者が川へ勢いよく飛び込む映像が散見される。しかし、現地取材班が確認したところ、公園内の平均水深は足首から膝下程度(約10〜30cm)の浅瀬が大半を占めている。一部、水流が堰き止められた深みでも、大人の腰から胸下(約70〜100cm)程度に過ぎない。
飛び込み行為が極めて危険視される理由は、水深の浅さだけでなく、川底に露出した鋭利な玄武岩や硬い岩盤にある。助走をつけて飛び込めば、頭部や脊椎の強打、下肢の複雑骨折といった不可逆的な重傷事故に直結する。大津町や地元関係者によって設置された注意看板でも、飛び込み行為は明確に禁止されている。スリルを求める若年層の軽率な行動は命に関わるため、厳に慎まなければならない。
幼児連れの保護者が安心して過ごせるのは、管理棟や芝生広場に近い上流から中流にかけての浅瀬エリアだ。水深が10cm〜20cm程度に保たれており、流れも緩やかであるため、1〜3歳の未就学児が水遊び用オムツや水着で水と戯れるのに適している。ただし、川底には滑りやすい苔や鋭い小石が点在するため、裸足や脱げやすいビーチサンダルでの入水は禁物。踵が固定されるウォーターシューズ(マリンシューズ)の着用と、ライフジャケットの装備が子どもの命を守る最低限の防壁となる。