来場者の胃袋を掴んで離さないのが、フードコートやレストランで提供される個性派グルメです。なかでもSNSで定期的にバズを生み出し続けているのが「国見バーガー(クラシック鯖)」です。
「なぜパンにサバの味噌煮を挟むのか」「生臭くないのか」という当初の懐疑的な声をよそに、一口食べた人々を虜にしてきたこの一品。現場で調理工程を紐解くと、その味の調和には緻密な計算が存在します。香ばしく焼き上げられた特製バンズに挟まれるのは、脂の乗った肉厚なサバの味噌煮、フレッシュなレタスとタマネギ、そして程よい酸味を効かせた特製マヨネーズソースです。
味噌の甘辛いコクとマヨネーズのまろやかさ、そこにタマネギのシャキシャキとした食感が加わることで、サバ特有の油分が驚くほど軽快な旨味へと昇華されます。現地フードコートのスタッフは「最初は面白半分で注文されたお客様が、お帰りの際にお土産用として追加購入されるケースが本当に多い」と証言します。ネット上のレビューでも「生臭さは皆無」「フィッシュバーガーの新たな到達点」と絶賛が相次ぎ、今や東北を代表するご当地B級グルメの筆頭格となりました。
一方、ゆったりと腰を据えて食事を楽しみたい層に絶大な支持を得ているのが「レストラン桃花亭(とうかてい)」です。看板のランチバイキングでは、地元国見町の契約農家から毎朝届く新鮮な減農薬野菜を使った煮物、天ぷら、和え物が常時30種類以上並びます。特に伊達鶏を使った特製カレーや、季節限定のフルーツソースを添えたデザートは争奪戦となる人気ぶり。大人2,000円前後の手頃な料金帯でありながら、仕入れの鮮度を活かした料理構成は、長距離移動で偏りがちな旅人の栄養バランスを優しく整えてくれます。