文部科学省が公表する「日本食品標準成分表」によると、砂肝は肉類の中でも突出したヘルシー食材です。100gあたりのタンパク質は約18.3gと鶏むね肉に匹敵する一方で、糖質はほぼ0g、砂肝単体の脂質はわずか約1.8g程度しかありません。コンフィにすることで表面にオリーブオイルをまといますが、オリーブオイルに含まれる脂肪酸の約7割以上は、血中の悪玉コレステロールを低減させるとされるオレイン酸(一価不飽和脂肪酸)で占められています。
糖質制限中の方やボディメイクに励むビジネスパーソンにとって、砂肝のコンフィは「極限の低糖質」と「良質な脂質・タンパク質」を同時に摂取できる理想的なリカバリー食となります。咀嚼回数が増える食感も相まって、少量でも脳の満腹中枢が刺激され、夜遅い時間の家飲みでも背徳感を覚える必要がありません。
そして、このコンフィの真価を最も引き立てるのがワインとのマリアージュです。砂肝自体の淡白ながらも鉄分を感じる滋味、ニンニクとタイムの青い芳香、オリーブオイルのなめらかな油膜が口内に広がる瞬間、合わせるべきワインには明確な法則があります。
- 赤ワイン:フランス・ブルゴーニュ地方の「ピノ・ノワール」や、ボジョレー地区の「ガメイ」。重すぎるタンニンを持つフルボディではなく、伸びやかな酸味とチャーミングな果実味を持つ軽やかな赤ワインが、砂肝のしっとりした質感と絶妙に調和します。
- 白ワイン:樽熟成を経たコクのある「シャルドネ」や、ハーブ香と同調する「ソーヴィニヨン・ブラン」。オリーブオイルの油分を心地よい酸がすっきりと洗い流し、次の一口を誘います。
- スパークリングワイン:瓶内二次発酵によるキメ細やかな泡立ちを持つ「カヴァ」や「クレマン」。炭酸の刺激が脂っぽさをリセットし、バルさながらの爽快なペアリングを演出します。