ネット上の検索クエリにおいて、いまなお根強く検索されているのが「フォーデイズ 核酸ドリンク がん」という組み合わせです。なぜ健康飲料である核酸ドリンクが、深刻な病気と結びつけて語られるのでしょうか。
その背景には、核酸という生体物質が持つ「遺伝子の修復に関与する」という学術的な基礎知識を、一部の販売員が悪質に曲解・拡大解釈したトークが存在します。「がんは遺伝子のコピーミスから生じる病気である」「だから核酸を大量に補給すれば、傷ついた遺伝子が修復され、がん細胞の増殖が止まる」といった短絡的な論理の飛躍が、セミナーの密室や口コミの中でまことしやかに語られてきたのです。
当然ながら、試験管内や動物実験における基礎研究の断片と、生体内での複雑な臨床的有効性の間には天と地ほどの開きがあります。経口摂取した核酸が特定の患部に直接届いてがんを治癒するという臨床的エビデンスは世界中どこを探しても存在しません。前述の行政処分においても、まさにこうした非科学的な病気平癒の虚偽説明が厳しく断罪されました。「がんが治った」という話は、標準治療の効果との混同や、プラセボ効果、あるいは完全な捏造であると断言せざるを得ません。医療機関での適切な治療を遅らせるリスクを避けるためにも、病気治療目的での摂取は絶対に避けるべきです。