実際にその番号へダイヤルした人々を待ち受けていたのは、機械仕掛けの異様な世界でした。呼び出し音が数回鳴った後、受話器から流れてくるのは人間味の薄い無機質な声です。
「こちらは宇宙パワー送信センターです……ただいまより、あなたに向けて宇宙の波動エネルギーを送信します……」
アナウンスに続いて流れるのは、「ピピピピ……」「ブォォォン」という甲高い電子ノイズや低周波のうなり音でした。音声テープはおよそ1〜3分程度で一方的に切れ、最後に「これであなたの体内には宇宙のエネルギーが満ちました」と告げられるパターンが主流でした。夜間に暗い部屋で一人この音声を聞いた当時の人々にとっては、トラウマ級の恐怖体験として深く記憶に刻まれることになりました。