腎臓の毛細血管は非常に繊細で、高血圧による圧力がかかり続けると急速に硬化し、機能不全に陥ります。日本腎臓学会のガイドラインでも、1日の食塩摂取量は3g以上6g未満が強く推奨されています。
慢性腎臓病(CKD)のステージによって優先すべき制限項目は変化します。
・ステージ1〜2(初期・軽度低下):まずは徹底した減塩(6g未満)と肥満・血圧の是正が中心。極端なタンパク質制限は必要ありません。
・ステージ3(中等度低下):減塩に加え、体重1kgあたり0.8〜1.0g程度のタンパク質制限を開始。主食の工夫や加工食品の制限が重要になります。
・ステージ4〜5(高度低下・保存期末期):減塩と厳格なタンパク質制限に加え、カリウム制限(1日1,500mg以下)とリン制限が必須となります。
ハムやソーセージ、スナック菓子、練り製品、清涼飲料水に含まれる「無機リン(食品添加物)」は、腸管からの吸収率が極めて高く血管の石灰化を早めるため、どのステージにおいても極力控えることが透析予防への直通路です。