5歳という年齢は、手先の器用さ(巧緻性)が飛躍的に伸びる時期だ。3歳や4歳の頃には難しかった「曲線をスムーズにはさみで切る」「適量の糊を指先で薄く伸ばす」「毛糸をパーツに巻き付ける」といった複雑な作業が、自分ひとりでこなせるようになってくる。
鬼の髪の毛ひとつとっても、素材の選択肢は無限だ。くしゃくしゃに丸めた花紙、細かく切った毛糸、あるいは毛糸を編み込んだ指編みパーツまで登場する。道具を巧みに操り、思い通りの質感を作り出す過程で、子どもたちは手先のコントロール感覚を確実に自分のものにしていく。