「イル フィーゴ インゴルド」の真骨頂は、席に着いた瞬間から始まる五感を刺激するエンターテインメント性にあります。一般的なコース主体の高級イタリアンとは一線を画し、ゲストが能動的に「今夜何を食べたいか」を構築していく体験こそが、多くのリピーターを生み出す最大の要因です。
着席後、まずテーブルサイドに運ばれてくるのが名物の「前菜ワゴン(Carrello degli Antipasti)」です。ワゴン上には、産地直送の旬野菜を使ったカポナータやマリネ、鮮魚のカルパッチョ、切り立ての生ハム、水牛モッツァレラ、レバーパテなど、10〜15種類以上の本格前菜が所狭しと並びます。「少しずつ全種類を盛り合わせで」「特定の冷前菜と温前菜をしっかりポーションで」といった細やかなリクエストにも柔軟に応えてくれます。
前菜の後には、その日仕入れた新鮮な魚介や厳選肉、季節のキノコや野菜が木箱に盛られて登場します。スタッフと対話しながら「この金目鯛はアクアパッツァに」「この熟成牛はシンプルに炭火焼きで」と調理法をディスカッションして決めるスタイルは、まさに本場イタリアの市場やトラットリアそのものです。