結婚式の準備で多くのカップルが見落としがちなのが、「お礼を渡すタイミング」と「誰から手渡すか」というオペレーションの設計です。結論から言えば、最も推奨される鉄則のタイミングは「挙式当日の受付集合直後、受付が始まる前」です。そして手渡す人物は、新郎新婦本人ではなく「依頼した側の両親」が務めるのが伝統的かつ最も円滑なマナーとされています。
当日の新郎新婦は、開宴の2時間半〜3時間前には会場入りし、着付け、ヘアメイク、リハーサル、写真撮影に追われて分刻みのスケジュールで動いています。受付担当者が集合する時間帯には控え室から出られないケースがほとんどです。そのため、事前に両親へ謝礼の袋を預けておき、両親から受付係へ挨拶に出向く形を取るのがスマートです。
両親から手渡す際の流れとポイントは次の通りです。
- タイミング:受付担当者が会場に到着し、スタッフからの説明(レクチャー)を受ける前後の空き時間を見計らいます。
- 声掛けの言葉:「〇〇(新郎・新婦名)の母(父)でございます。本日は朝早くから受付を引き受けてくださり、本当にありがとうございます。〇〇本人も大変感謝しております。こちらは本人たちからのささやかなお礼でございますので、どうぞお納めください」と添えて一礼します。
- 周囲への配慮:受付カウンターの周りに一般ゲストが集まり始めてから渡すと、他のゲストに気を遣わせる要因になります。必ず「受付の開始前」に目立たない場所で手渡すよう両親に伝えておきます。
万が一、当日の進行上どうしても両親から渡せない事情がある場合は、披露宴のお見送り時に新郎新婦から直接手渡すか、披露宴の歓談中に両親がゲストテーブルへ挨拶回りに出向いたタイミングで渡す代替案を講じます。ただし、受付の役割自体は披露宴開始前に完了しているため、本人が最も緊張している受付開始前に「今日はよろしく頼むね」という感謝を込めて渡すほうが、引き受けてくれた側のモチベーションと安心感に直結します。