日中の高い聴取率を物理的に支えている二大巨頭が、「車を運転するドライバー」と「在宅勤務者・シニア層」です。首都圏の外郭環状道路や地方の幹線道路を走るトラック、営業車、配送ドライバーにとって、カーラジオは単なる娯楽を超えた「安全運転の伴走者」として機能しています。
物流業界の現役ドライバーは、取材に対して次のように現場の実感を語ります。
「荷物の積み下ろし中や高速道路の走行中、スマホの画面を見ることは絶対にできません。耳だけで最新の渋滞状況や全国ニュースを把握できるラジオは今でも必需品です。特に午前中のワイド番組は、パーソナリティとリスナーのお便りのやり取りが面白く、退屈な長距離運行でも眠気覚ましと孤独の解消になります」
このように、運転中カーラジオ聴取習慣は強固な生活ルーティンとして定着しています。選局ボタンは固定されていることが多く、一度番組に愛着を持つと、数年にわたって同じ局を聴き続ける「スイッチングコストの高さ」が日中帯の数字を盤石にしています。
さらに見逃せないのが、オフィスや家庭内での「長時間の滞在聴取」です。昼のワイド番組では、番組開始から終了までの3〜4時間をノンストップで聴き続けるリスナーが珍しくありません。結果として昼のワイド番組占有率は極めて高い数値を記録し、パーソナリティが紹介したお取り寄せグルメや日用品が放送直後に完売するといった、ダイレクトレスポンスの強さにつながっています。