保護者が最も頭を悩ませる「衣服やカーペットへの付着事故」は、スライムの化学的性質を正しく理解していれば短時間で跡形もなくリセットできます。絶対にやってはいけない初期対応は、乾かないうちに擦りつけることと、いきなり熱湯をかけることです。
繊維に絡みついた服についたスライムの落とし方は、台所にある「お酢」または「クエン酸水」を使った化学分解が最も有効です。
【ステップ1:酸による結合破壊】
スライムの主成分であるPVAとホウ素化合物の架橋結合は、酸性の液体に触れると一瞬で結合がほどけ、サラサラの液体へと変化します。付着部分にお酢(または水100mlにクエン酸小さじ1を溶かした液)をたっぷり染み込ませ、歯ブラシで外側から内側へ優しく撫でるようにブラッシングします。
【ステップ2:洗濯用固形石鹸による揉み洗い】
スライムが液体状に溶け出したら、40度前後のぬるま湯ですすぎます。残った着色料や微細なポリマーには、ウタマロ石鹸などの弱アルカリ性洗濯石鹸を直接塗り込み、繊維の奥まで揉み洗いしてください。通常の洗濯機洗いでは落ちない色素沈着も、固形石鹸の界面活性剤が強力に吸着・浮き上がらせます。