Q1:なぜメルカトル図法では南北の極点(北極点・南極点)を描くことができないのですか?
A1:メルカトル図法の計算式では、緯度が高くなるにつれて拡大率が無限大へと発散します。数学的に緯度90度の値が無限大($\infty$)になるため、極点そのものを紙面や画像内にプロットすることは不可能です。そのため、市販のメルカトル世界地図やWebマップでは、北緯・南緯ともに約80〜85度付近で図をカットして描かれています。
Q2:日本の本当の大きさは、世界の国々と比べてどれくらいの規模なのですか?
A2:メルカトル図法上では小国に見えがちな日本(約37.8万平方キロメートル)ですが、世界約196カ国の中で面積順位は第61位前後と、上位3分の1に入る広さを持っています。欧州諸国と比較した場合、ドイツ(約35.7万平方キロメートル)、イタリア(約30.1万平方キロメートル)、イギリス(約24.3万平方キロメートル)のいずれよりも広大な国土面積を有しています。
Q3:学校教育の現場では、現在どのような地図図法が教えられているのですか?
A3:現在の小中学校および高校の地理教育では、メルカトル図法単体に偏ることなく、モルワイデ図法、正距方位図法、地球儀をセットで比較学習するカリキュラムが定着しています。それぞれの長所と短所(歪みの現れ方)を理解させ、多角的に世界を捉える思考力を養うことが教育の主眼となっています。