検索エンジンに「家まで送ってイイですか?」と打ち込むユーザーの多くが求めているのは、テレビ東京が誇るドキュメンタリーバラエティ『家、ついて行ってイイですか?』にまつわる舞台裏です。ネット掲示板やSNSでは「あれほどドラマチックな人間関係に偶然出くわすのは不自然だ」「劇団員やエキストラを使った演出(ヤラセ)ではないか」といった疑念が定期的に再燃しています。
番組立ち上げ当初から制作に関わる関係者への取材や各種メディアの公式インタビューによると、番組のロケ現場は極めて過酷な絨毯爆撃型取材で成り立っています。1回あたりのオンエアで採用されるVTRの裏には、ディレクター陣が終電前後の駅前で1晩あたり300人から500人規模の通行人に断られ続けるという途方もないボツの山が存在します。「仕込みをした方が効率的ではないか」という視聴者の推測をよそに、泥臭いローラー作戦を愚直に徹底しているからこそ、予定調和を完全に破壊する奇跡のドラマに出会えるのです。
台本が存在しない証明として、遭遇した相手が泥酔して家に入れなかったり、自宅に到着した瞬間に家族の猛反対を受けて撮影中止に追い込まれたりするトラブルさえも、番組ではそのまま臨場感あふれるドキュメントとして放送されています。虚飾のないリアリティこそが、制作陣が貫く唯一無二の演出方針です。