紅甘夏の主要産地として全国的に名を馳せているのが、鹿児島県北西部に位置する出水市および阿久根市(JA鹿児島いずみ管内)です。東シナ海からの温かい潮風と南国特有の長い日照時間に恵まれたこの地域は、水はけの良い傾斜地が多く、柑橘栽培に最適な土壌環境が整っています。
収穫自体は年明けから始まりますが、収穫直後は酸味が強いため、専用の貯蔵庫で一定期間寝かせる「追熟(酸抜き)」が行われます。この貯蔵工程を経て、酸味と甘味の黄金比が整った3月中旬から5月上旬がまさに紅甘夏のベストシーズン(旬の時期)となります。初夏の訪れを感じさせる爽快な香りは、この時期ならではの贅沢です。