SNSや家電系コミュニティにおいて「コンパクトドラム式は乾燥が終わっても湿っている」「生乾きのにおいが残る」というネガティブな口コミを目にすることがあります。現場取材と家電技術者の見解を総合すると、この現象には明確な物理的要因が存在します。
最大の原因は、洗濯容量と乾燥容量の混同です。例えば「洗濯7kg/乾燥3.5kg」の機種において、洗濯7kgの上限まで衣類を詰め込んだまま乾燥運転を行うと、ドラム内で衣類が広がる空間がなくなり、温風が均一に行き渡りません。ドラム式が衣類をふんわり乾かせるのは、槽の上部から衣類を落とす「たたき効果」があるためであり、乾燥時は定格容量(目安としてドラム容積の半分以下)を守ることが鉄則です。
また、パナソニック Cubleの口コミでは「タオルがパリッと乾くが部屋が暖かくなる」という声が見られ、シャープのコンパクトドラム評判では「普段着は問題なく乾くが厚手のパーカーのフード部分だけ乾きにくい」という声が寄せられています。これらは故障ではなく、ヒーター乾燥方式の特性や温風循環の死角によるものです。週に1回の乾燥フィルター清掃と月に1回の排水フィルター・ドラム槽洗浄を徹底するだけで、乾燥性能の低下は大幅に防ぐことができます。