世界中の人々をこの地へ駆り立てる大きな契機となったのが、ディズニーのアニメーション映画『塔の上のラプンツェル』だ。劇中で主人公ラプンツェルとフリン・ライダーがボートの上で見つめ合う中、夜空いっぱいに無数のランタンが舞い上がるあの名シーンは、世界のアニメーション史に残る屈指の映像美として語り継がれている。
監督のネイサン・グレノをはじめとする制作陣は、この幻想的な空間を創り出すにあたり、世界各地の祭典をリサーチした。その中で彼らの心を決定的に捉えたのが、チェンマイで開催されるランタンフェスティバルの圧倒的な光景だったという。映画が公開されて以来、銀幕に描かれた夢のような世界を自らの目で確かめようと、毎年秋になると無数のファンがタイを目指すようになった。スクリーン越しに感じたあの胸の震えを、生身の身体で体感できる場所がここにある。