発酵愛好家のコミュニティやSNS上で報告されるトラブルを分析すると、乾燥麹と生麹の特性理解不足による「典型的な失敗パターン」が浮かび上がります。
生麹ユーザーから最も多く寄せられる失敗談は、「冷蔵庫に放置してカビを生えさせてしまった」「酸味が出てしまった」という管理面のミスです。生麹は生きているため、冷蔵庫内でも徐々に発酵が進み、自己消化や雑菌繁殖のリスクが高まります。購入後すぐに使わない場合は、小分けにしてラップで密閉し、マイナス18℃以下の冷凍庫で保存するのが鉄則です(冷凍しても酵素力は保持され、約3ヶ月間使用可能です)。
対して乾燥麹ユーザーに多いのが、「塩麹を作ったら水分が全部吸われてカチカチになった」「甘酒に米の芯が残って甘くならなかった」という水分不足トラブルです。乾燥麹は自重の約30〜40%に相当する水分を急激に吸収します。「生麹と同じ分量比で仕込んでしまい、途中で水分が枯渇した」というケースが後を絶ちません。