Q1:最初の1本は咳き込むほど不味かったのに、なぜ習慣化してしまうのですか?
A1:味覚としては毒物として拒絶反応を示していても、肺から吸収されたニコチンが瞬時に脳の報酬系に到達し、快感物質ドーパミンを分泌させてしまうためです。また、若年層では「大人っぽく見せたい」「仲間外れになりたくない」という心理的動機が不快感を上回り、脳が薬物依存を形成するまで吸い続けてしまうケースがほとんどです。
Q2:加熱式タバコに変えれば、依存から抜け出しやすくなりますか?
A2:抜け出しやすくなるどころか、むしろ依存を固定化させるリスクがあります。加熱式タバコはタールや副流煙の臭気こそ抑えられていますが、含まれるニコチン量は紙巻きタバコと遜色ありません。「周囲に迷惑をかけていない」という免罪符が手に入ることで、屋内や在宅勤務中にダラダラと吸い続ける頻度が増え、結果として重度のニコチン依存に陥る利用者が急増しています。
Q3:喫煙所で生まれる仕事上の人脈や雑談は、非喫煙者には得られないメリットではありませんか?
A3:確かに昭和から平成にかけては「喫煙所人事」と呼ばれる社内ネットワークが存在しました。しかし現在では、健康経営の推進やオフィスの完全禁煙化、ハラスメント防止の観点から喫煙所自体が激減しており、一部の喫煙者だけで情報を囲い込むこと自体が業務上のリスクとみなされる時代になっています。健康リスクや膨大な生涯支出(10年間で約250万円以上)を考慮すれば、人脈形成のコストパフォーマンスとしては極めて不合理です。