彼の真価を語る上で欠かせないのが、作品ジャンルと役柄の圧倒的な振り幅だ。映画『孤狼の血 LEVEL2』で見せた狂暴かつ悲壮感を漂わせる極道役は、観客の心に強烈な爪痕を残した。荒々しい暴力性と刹那的な儚さが同居したあの演技は、同作の緊張感を極限まで引き上げたキーパーツだった。
一方で、映画『ハケンアニメ!』では天才アニメ監督という全く異なるベクトルで才能を発揮。創作に苦悩し、孤高のオーラを纏いながらも情熱を燃やし尽くす姿を、繊細かつ情熱的に演じ切った。凶暴なアウトローから一癖あるクリエイターまで、対極に位置する人物を違和感なく血肉化する柔軟性は、映画ファンを深く唸らせた。