金融車を所有・運行する上で最も恐ろしいのが、ある日突然、目の前から車が消え去るリスクです。前オーナーがローンの支払いを滞納した場合、信販会社は担保権を行使して車両の回収に動きます。近年の車両にはGPSが組み込まれているケースも多く、金融車のローン残債による引き揚げリスクは年々高まっています。深夜の駐車場から車が忽然と消え、信販会社に回収されても、法的な所有権を持たない購入者は異議を申し立てることも返金を求めることもできません。
さらに深刻なのが刑事事件への巻き込みです。前オーナーが最初から転売目的でローンを組んでいた場合、詐欺罪や横領罪が成立します。そうした犯罪に起因する車両は、警察による差し押さえの対象となり、証拠品として没収されてしまいます。知らずに乗っていたとしても金融車には違法性や法的リスクが常に付きまとい、盗品等関与罪などの疑いをかけられて警察の厳しい取り調べを受ける危険性と隣り合わせです。