民放各局の戦略も見逃せない。プライム帯の改編において、各局は明確なターゲット層の設定とアイデンティティの打ち出しを余儀なくされている。
独自のバラエティ連動や若年層向けのアプローチを強める日本テレビは、視聴者の共感を生むテンポの良い構成で勝負を仕かける。対照的に、伝統のドラマ枠を擁するTBSテレビは、重厚な人間ドラマと社会派テーマを融合させた骨太な作品展開で王道の強みを発揮。そして、エッジの効いた企画力と洗練された映像美で勝負に出るフジテレビは、エモーショナルなストーリー構成で熱狂的なファン層の開拓を狙う。各局が互いの動向を警戒しつつ繰り出す一手は、かつてないほど多角的なエンターテインメント空間を作り出している。