高インスリン血症 糖尿病 違いを正確に把握している人は多くありません。糖尿病は「インスリンの作用不足によって高血糖が慢性化する病態」ですが、高インスリン血症はその前段階、あるいはメタボリックシンドローム インスリン過剰分泌の段階を指します。いわば、膵臓が過労死してインスリンを出せなくなる(糖尿病を発症する)前の、「膵臓が悲鳴を上げながら過剰残業を強いられているフェーズ」が高インスリン血症です。
通常、医療機関で受ける高インスリン血症 検査 血液検査では、空腹時の血中インスリン濃度(IRI)を測定します。空腹時インスリン 基準値は一般的に2〜10 μU/mL未満とされています。これを超える数値、とりわけ15 μU/mL以上を示している場合は、明らかな過剰分泌と評価されます。
また、臨床現場で最も信頼されているインスリン抵抗性の評価指標が「HOMA-IR(空腹時血糖値 × 空腹時インスリン値 ÷ 405)」です。この計算式で算出される数値の評価基準とリスクを以下の表にまとめました。
日本糖尿病学会の診断基準でも、空腹時血糖が正常高値(100〜109mg/dL)であっても、HOMA-IRが2.5を超えるケースでは将来の2型糖尿病発症率が飛躍的に高まることが確認されています。血液検査の項目に「空腹時インスリン」を追加し、自身の抵抗性指数を把握することが何よりの防衛策となります。