痩せない原因はこれ?高インスリン血症の正体と放置する重大リスク

痩せない原因はこれ?高インスリン血症の正体と放置する重大リスク

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高インスリン血症 糖尿病 違いを正確に把握している人は多くありません。糖尿病は「インスリンの作用不足によって高血糖が慢性化する病態」ですが、高インスリン血症はその前段階、あるいはメタボリックシンドローム インスリン過剰分泌の段階を指します。いわば、膵臓が過労死してインスリンを出せなくなる(糖尿病を発症する)前の、「膵臓が悲鳴を上げながら過剰残業を強いられているフェーズ」が高インスリン血症です。

通常、医療機関で受ける高インスリン血症 検査 血液検査では、空腹時の血中インスリン濃度(IRI)を測定します。空腹時インスリン 基準値は一般的に2〜10 μU/mL未満とされています。これを超える数値、とりわけ15 μU/mL以上を示している場合は、明らかな過剰分泌と評価されます。

また、臨床現場で最も信頼されているインスリン抵抗性の評価指標が「HOMA-IR(空腹時血糖値 × 空腹時インスリン値 ÷ 405)」です。この計算式で算出される数値の評価基準とリスクを以下の表にまとめました。

項目詳細・数値データ一般的な基準・相場編集部の見解・評価空腹時インスリン値(IRI)血液検査による血清中インスリン量2〜10 μU/mL(理想は5以下)12〜15以上はすでに高インスリン血症領域。即時の生活介入が必要。HOMA-IR(正常値)血糖値とインスリンの積から算出1.6以下インスリンの感受性が良好に保たれている理想的な代謝状態。HOMA-IR(抵抗性疑い)インスリンが効きにくくなっている状態1.7〜2.4軽度のインスリン抵抗性。脂肪燃焼効率が顕著に低下し始める境界域。HOMA-IR(高度抵抗性)強いインスリン抵抗性と高分泌状態2.5以上膵臓の過負荷が極限状態。糖尿病や血管障害への進行リスクが極めて高い。HbA1c(糖化ヘモグロビン)過去1〜2ヶ月の平均血糖を反映4.6〜5.5%高インスリン血症初期は基準値内に留まるため、これ単独での過信は禁物。

日本糖尿病学会の診断基準でも、空腹時血糖が正常高値(100〜109mg/dL)であっても、HOMA-IRが2.5を超えるケースでは将来の2型糖尿病発症率が飛躍的に高まることが確認されています。血液検査の項目に「空腹時インスリン」を追加し、自身の抵抗性指数を把握することが何よりの防衛策となります。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。