日本脳卒中学会や厚生労働省は、脳卒中が疑われる症状に直面した際、誰もが即座に行動できるよう「FAST」と呼ばれる標語の周知を強く推進している。この簡潔なチェックリストは、自分自身や大切な家族の命を守る直前防衛線となる。
「F(Face/顔)」は笑顔を作った時に片方の顔が歪まないか、「A(Arm/腕)」は両腕を上げた時に片腕が下がってこないか、「S(Speech/言葉)」は簡単な文章がスムーズに喋れるか確認する。そして、一つでも異常があれば「T(Time/時間)」、迷わず119番通報を行うべき瞬間である。発症からの経過時間こそが、その後の後遺症の程度や社会復帰の可能性を決定づける。