「インカレサークルは本当に危ないのか」という疑問に対する記者の取材に基づく回答は、「構造的に危険な団体が紛れ込みやすい仕組みになっており、無防備な参加は極めてハイリスクである」という点に尽きます。もちろん、歴史ある競技系インカレや全日本規模の文化団体など、健全で熱心に活動する組織も多数存在します。しかし、悪質団体がインカレという形態を好む明確な理由が存在します。
最大の要因は、複数大学の学生で構成されることで「どの大学の学生課・学生支援センターも全容を把握できない」というガバナンスの空白地帯が生まれる点です。単一大学の学内公認サークルであれば、万が一行き過ぎた飲酒や金銭トラブル、ハラスメントが起きれば大学側に通報され、即座に活動停止や解散処分が下されます。ところがインカレの場合、大学当局の指導権が及びにくく、責任の所在が曖昧になります。この死角を突いて、以下の4大リスクが温床化しています。
第1に、インカレサークル マルチ勧誘の手口です。「先輩が起業して自由な生活を送っている」「ビジネススキルを学べる実践型サークル」といった名目で誘い出し、最終的に高額な情報商材の購入や、投資サロンへの入会、自己啓発セミナーの契約を結ばせる事案です。近年では暗号資産やAI関連の副業ツールを謳う巧妙な事例が確認されています。
第2に、インカレサークル 宗教勧誘の実態です。正体を隠して「SDGsボランティア」「スポーツ大会」「ゴスペル音楽」などを主催し、親密な関係を築いた後にマインドコントロールを施して脱会困難な状態へ追い込みます。
第3に、ヤリサーの特徴と危険性です。男子学生の所属大学を高学歴(東大、早慶、MARCHなど)で固め、他大学の女子大生や短大生をターゲットにして組織的な飲酒強要や性加害に及ぶグループです。睡眠薬やアルコール度数の高い危険なカクテルを悪用した計画的犯行が、警察沙汰として表面化するケースは氷山の一角に過ぎません。
第4に、インカレサークル 飲みサーの噂に代表される過酷なアルコールハラスメントです。「コール文化」「一気飲みの強要」が伝統化しており、急性アルコール中毒による救急搬送や死亡事故のリスクが常に隣り合わせとなっています。