続いて主演を務めた『マルモのおきて』で、その人気は国民的な頂点を迎える。双子の弟役を演じた鈴木福とともに歌った主題歌は大ヒットを記録し、過密を極めたスケジュールの中でも、彼女は決して現場で疲れた顔を見せなかった。
撮影の合間、共演者やスタッフと無邪気に笑い合う傍ら、空き時間ができれば本の世界へ没頭していた。スポットライトを浴び続ける環境にあっても、日常の感覚や学ぶ楽しさを見失わない芯の強さ。当時の子役ブームの最前線に立ちながらも、自身の軸足を「知性」と「学び」に置き続けたことが、周囲に流されない受験期の粘り強さへと直結していった。