車のシフトレバーにある謎の「B」とは?走行中の操作と正しい使い方

車のシフトレバーにある謎の「B」とは?走行中の操作と正しい使い方

車のシフトレバーにある謎の「B」とは?走行中の操作と正しい使い方について見逃せない 事実を分かりやすく解説いたします。

ハイブリッド車シフトレバーに見られる「B」の正体は、「Brake(ブレーキ)」の頭文字です。従来のガソリンAT車における「L(ロー)」や「2(セカンド)」に相当するポジションであり、主に急勾配の下り坂で強力な制動力を得るために設計されています。

なぜ通常の「D(ドライブ)」だけで下ってはいけないのか。その決定的な理由は、ブレーキの酷使による致命的な事故を防ぐことにあります。長い下り坂でフットブレーキを踏み続けると、摩擦熱によってブレーキパッドが炭化して効きを失う「フェード現象」や、ブレーキ液が沸騰して油圧が伝わらなくなる「ベーパーロック現象」が発生します。これを回避するため、アクセルを離しただけで車速を自動的に抑え込む強い減速力が必要となり、その役割を担うのがトヨタBレンジをはじめとする専用ポジションです。

近年のハイブリッド車(HEV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)では、機械的なエンジンブレーキだけでなく、車輪の回転力で発電用モーターを回す「回生ブレーキ」が組み合わされています。Bレンジを選択すると、システムは通常よりも強い回生制動を立ち上げ、車両全体でガソリン車の低速ギアと同じような減速フィールを生み出す仕組みになっています。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。