50代女優の現在地を語る上で、対照的なキャリアを歩んだ2人の存在は外せない。
かつて型破りなOLドラマで時代を席巻した江角マキコは、惜しまれつつも芸能界を完全に去った。スキャンダルや業界内の力学に巻き込まれながらも、潔く引退を決断し、以後は表舞台へ一切姿を見せない。その徹底した沈黙こそが、今なお彼女を伝説的な存在として記憶させる要因となっている。
対照的に、奇跡的なキャリアの再浮上と持続を見せているのが石田ゆり子だ。奇をてらわない自然体のライフスタイルをSNSで発信しつつ、映画やドラマ、ナレーションで独自のポジションを確立。かつての清純派から「大人の女性の理想像」へと自らのブランドを再構築し、オスカープロモーションなどの大手事務所に所属する若手・中堅がひしめく芸能界で、個人として揺るぎない輝きを放ち続けている。