晩年も懐かしの歌謡ショーやテレビ番組への出演を通じてファンに美声を届けていた神戸一郎さんでしたが、70代に入り健康面での異変に見舞われます。精密検査の結果、重篤な膵臓がん(すいぞうがん)が判明し、闘病生活へと入ることになりました。
過酷な抗がん剤治療や体調の波に苦しむ日々の中で、常に病室に付き添い、精神的な支えとなったのが妻の存在でした。妻は主治医や看護スタッフと密に連携を取りながら、少しでも痛みを和らげ、心地よく過ごせる環境作りに全力を注ぎました。
懸命な治療と看護が続けられましたが、2014年(平成26年)4月27日、神戸一郎さんは東京都内の病院で静かに息を引き取りました。享年75。最期は愛する妻と子供たちに見守られながらの旅立ちでした。葬儀・告別式は遺族の意向により近親者のみの密葬で執り行われ、静かに故人を偲ぶ時間が持たれました。