2012年秋に放送された『完成!ドリームハウス』に登場した一軒の住宅が、瞬く間に列島を騒然とさせました。舞台となったのは、豊かな自然と閑静な住環境が広がる神奈川県鎌倉市の傾斜地。そこに誕生したのは、建物の外周の大部分が透明ガラスで覆われ、外部の緑や街並みとシームレスにつながる前代未聞の邸宅でした。
番組内で紹介されたその佇まいは、従来の「住宅=外敵や視線からプライバシーを守る箱」という常識を根底から覆すものでした。構造躯体の鉄骨と一面のクリアガラスによって構成された空間は、まるで森の中に浮かぶクリスタルパビリオンのような美しさを誇っていましたが、一般の視聴者が抱いたのは感嘆よりも凄まじい当惑でした。
とりわけリビングから寝室、さらには水回りに至るまで視線が筒抜けになる設計は、お茶の間に強烈な違和感を植え付け、放送終了と同時にネット掲示板やSNS上で爆発的な議論を巻き起こす引き金となったのです。