大企業が資金力を背景に採用競争を勝ち抜く一方で、日本の雇用の7割以上を支える中小企業は破滅的な状況に直面している。資金力に乏しい中小企業にとって、新卒にこれほどの高給を支払うことは事実上不可能だ。
結果として、優秀な学生は大企業や一部の成長スタートアップに集中し、中小企業には応募すら集まらないという極端な二極化が進んでいる。人手不足による倒産が相次ぐ中、この採用格差は日本の産業基盤そのものを揺るがす致命傷になりかねない。国全体としての底上げがなければ、一部の強者だけが生き残る歪な経済構造が完成してしまうだろう。