彼女の代表作を語るうえで絶対に外せないのが、宝塚歌劇の傑作ミュージカル『王家に捧ぐ歌』のエジプト王女・アムネリス役だ。黄金の絢爛豪華な衣装をまとい、「ファラオの娘、アムネリスである」と誇り高く歌い上げる姿は、観客の心に強烈な楔を打ち込んだ。傲慢さの裏に秘めた孤独と愛の葛藤を繊細に演じ切り、作品の根底に流れるテーマを力強く支えた。
さらに『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラ役でも、その類まれな華やかさと激しい情熱を開花させる。過酷な運命に翻弄されながらも前を向く強い女性像は、檀れい本人の舞台に対するストイックな姿勢とも重なり合い、観客の涙を誘った。