日本のスナック菓子市場において、「カルビー株式会社」に代表される大手の総合菓子メーカーは、大規模な自動化工場と全国規模の流通網を武器に市場を圧倒している。一方で、数十円という低価格を維持しなければならない駄菓子業界は、極めて厳しい薄利多売の構造のなかで踏ん張りを強いられてきた。
かつては路地裏の駄菓子屋が子どもたちの社交場であり、主たる販売ルートだった。しかし時代が進むにつれ、販売の主戦場は大手コンビニエンスストアや大型スーパーへとシフトしていく。棚の獲得競争が激化する中で、利益率の低い駄菓子が店頭に並び続けるハードルは年々高くなっていった。いずみ製菓の事業撤退は、こうした流通構造の環境変化に対する苦渋の決断だったと言える。