ハムスターはもともと乾燥した半砂漠地帯や地中の巣穴で暮らしていた生き物だ。彼らは人間のように全身で汗をかいて体温を下げることができない。唾液を体に塗って気化熱で冷まそうとするが、それも限界がある。彼らにとっての快適な温度は20℃〜26℃、湿度は40%〜60%と非常に狭い範囲に限られている。
室温が28℃を超えると熱中症のリスクが跳ね上がり、30℃を超えれば数時間で命を落とすケースも珍しくない。特に日本の夏特有の「高温多湿」は、彼らにとって最悪の環境だ。湿気が高いと汗(あるいは唾液)が蒸発せず、体内に熱がこもり続ける。エアコンなしの室内は、彼らにとってまさに「逃げ場のないサウナ」と化してしまうのだ。