日本の多くの都市で深刻化しているのが、30代・40代の単身者や非正規雇用層が孤立する「3040問題」だ。神戸市はこの社会課題に対し、行政主導の福祉施策だけでなく、民間主導のゆるやかなコミュニティ形成を支援するアプローチを取っている。
食文化やアウトドア、DIYなどをテーマにした街づくりプロジェクトが市内各所で展開されており、居住者同士が肩肘を張らずに繋がれるサードプレイスが多数存在する。旧居留地のおしゃれなカフェや塩屋地区の古民家コミュニティでは、肩書きを捨てたフラットな対話が日常的に行われている。「会社と自宅の往復だけだった生活から脱却し、異業種の仲間ができた」という声は多く、メンタルヘルスの観点からも高い評価を得ている。