私たちが抱くキャンパスライフのイメージは、メディアの描く世界観に強く影響されている。NetflixやABEMAなどの動画配信プラットフォームでは、今なお学園を舞台にした作品が圧倒的な人気を誇る。
集英社で連載され大ヒットを記録した赤坂アカ作の『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』は、生徒会室を舞台にした心理戦と青春コメディの金字塔だ。また、日常の些細な謎を解き明かす『氷菓』のように、古典部や委員会活動を起点にした緻密なストーリーテリングも根強いファンを持つ。さらに、広瀬すずをはじめとするトップ俳優が主演を務めた学園ドラマの数々は、委員会の役職にどこかドラマチックな憧れを抱かせてきた。
しかし、現実の高校委員会は、劇中のような華やかな駆け引きばかりではない。実態は、図書データの入力、体温測定表の回収、体育館の備品点検といった地道な作業の積み重ねだ。フィクションの華やかさに憧れて飛び込むと、日々の泥臭い業務とのギャップに戸惑う生徒も少なくない。