もし山中で熊の鳴き声や唸り声、あるいは威嚇の鼻息を耳にした場合、パニックにならず冷静な行動を取れるかどうかが生死を分けます。現場で絶対にやってはならないことと、推奨される退避手順は以下の通りです。
❌ 絶対にやってはいけないNG行動
- 背中を向けて全速力で逃げる: 熊は逃げるものを追う本能(最高時速50km前後)を持ち、人間の足で逃げ切ることは不可能です。
- 大声で叫ぶ・石を投げる: 興奮状態にある熊をさらに刺激し、防衛攻撃を誘発します。
- 死んだふりをする(完全な無防備): 遭遇初期の段階でいきなり地面に倒れ込むのは、無防備な捕食対象と見なされるリスクがあります。
⭕ 推奨される正しい対処ステップ
- 視線を外さず静止する: クマの目撃位置または音の発生源を視野に入れ、相手の動きを注視します(※目をギラギラと睨みつけるのではなく、視野全体で監視するイメージ)。
- クマスプレーのセーフティを外す: 手元で即座にトリガーを引ける体勢を整えます。
- ゆっくりと後退する: 障害物(立木や岩)を自分とクマの間に挟むように配置しながら、摺り足で静かに後ずさりして距離を取ります。
- 突進された場合の最終防御姿勢(クラーチ姿勢): スプレーが間に合わず突進された場合は、地面にうつ伏せになり、両手で首の後ろを固くガードし、リュックサックで背中を守って致命傷を防ぎます。