はしまきの正確な発祥地には諸説あるものの、飲食文化研究や露店史の聞き取り調査においては「昭和40年代〜50年代の九州地方(福岡・熊本周辺)または中国地方」が有力とされています。当時、縁日の食べ歩き需要が高まるなかで「お皿や割り箸を使わずに、片手で落とさず食べられるお好み焼き」として考案されたのが始まりです。
従来の屋台お好み焼きは、発泡スチロールの舟皿に盛り付け、座って食べるか立ち止まって食べる必要がありました。しかし、割り箸を軸にして薄い生地を巻き上げる構造を採用したことで、歩行中も手が汚れず、容器ゴミが出ないという画期的な利便性を実現。これが瞬く間に西日本一帯へと広まり、現在の「九州・関西の祭り文化における定番」としての地位を築き上げました。