全国の都市型ガーデナーや農家への聞き取り調査を行うと、パッションフルーツ栽培における最大の失敗要因は「真夏の水切れ」と「施肥のタイミングの誤り」に集中していることが分かります。
夏場の成長スピードは凄まじく、1日でつるが10cm以上伸びることも珍しくありません。巨大な葉面積から水分が蒸散するため、真夏のベランダでは朝晩2回、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水を与える必要があります。水切れを起こすと、つるの成長が止まるだけでなく、せっかく受粉した幼果が一斉に落果します。
一方、肥料の追肥タイミングは、元肥を施した後の5月〜7月(成長・開花期)と、果実肥大期の9月がコア期間となります。8月の猛暑期は根が疲労しているため一時的に追肥を控え、薄い液体肥料に切り替えるのがセオリーです。
「春先に油かすなどの窒素肥料を与えすぎてしまい、ジャングルのように葉は生い茂ったが花芽が1つもつかなかった」という失敗例は枚挙にいとまがありません。花芽分化を促すには、骨粉入り油かすや果樹専用肥料など、リン酸(P)やカリ(K)が強化された肥料を選択することが決定的な分岐点となります。