民放キー局における朝の情報番組のシェア争いは、まさに「お天気コーナーの質」が勝敗を左右すると言っても過言ではない。
フジテレビの歴史を支える『めざましテレビ』は、歴代キャスターの登竜門として絶大なブランディング力を誇る。トレンド感のあるキャスティングと、視聴者の登校・出社時間に合わせた細やかな気象情報の提示で、長年トップランナーの位置を死守してきた。
これに対し、日本テレビの『ZIP!』は、アットホームなスタジオの空気感とSNSを連動させた多角的なアプローチで追撃する。気象予報士と若いお天気キャスターのダブル起用など、専門性と親しみやすさを両立させる番組構成で若年層のハートを掴んだ。朝の短い時間帯でいかに視聴者を足止めできるか。両局の熾烈な演出合戦は、放送業界全体のキャスティング戦略にも多大な影響を与えている。