この世紀のスキャンダルは、エンターテインメント業界や映像メディアにとっても格好の題材となっている。米大手配信サービスのNetflixや日本のABEMAなどが事件のドキュメンタリー制作に関心を示し、水面下で権利獲得の動きを見せているほか、スポーツ専門局ESPNは看板ドキュメンタリー枠「E:60」などを通じて事件の内幕を深掘りする調査報道を展開している。
米メディアが手がける調査報道ノンフィクションでは、単なるスキャンダリズムを超えて、深刻なギャンブル依存症が家庭や周囲の人間関係をいかに破壊していくかという構造的な問題に焦点が当てられている。巨額の資金が動くプロスポーツビジネスの暗部と、そこに巻き込まれた家族の悲劇。映像化や書籍化の企画が浮上するたびに、当事者である彼女の心の傷が再びえぐられる皮肉な連鎖が続いている。