完全自動運転を見据えた移動サービスやトラックの隊列走行が一部で実用化された2026年、中央分離帯には新たな役割が求められている。それは、車載カメラやLiDAR(光によるリモートセンシング)に対する「明確なガイド」としての機能だ。
豪雨や大雪、あるいは強烈な西日といった劣悪な環境下では、路面に描かれた区画線(白線)が摩耗・消失して車両側が車線をロストする懸念がつきまとう。そうした悪条件を補うため、高度な光反射塗料をコーティングした中央分離帯や、自発光型LEDインジケーターを組み込んだスマートバリアが威力を発揮している。もはや単なる物理的障壁ではなく、デジタル地図とリアル世界を正確に同期させる「路側インフラのセンサー」としての価値が高まっているのだ。