国民的アニメ『ポケットモンスター』におけるオーキド博士役は、彼のキャリアを語る上で絶対に外せない代表作だ。「ポケモンゲットだぜ!」の締めくくりや川柳コーナーで親しまれたあの包み込むような温かい語り口。子どもたちにとって、どこか身近で頼もしい親戚のおじいさんのような安心感を与えてくれた。
一方で、90年代を代表するSFアニメの金字塔『カウボーイビバップ』のジェット・ブラック役では、まったく異なる魅力を開花させた。元警官で宇宙船ビバップ号の頼れるアニキ分。タフで皮肉屋だが情に脆いジェットの生き様を、低く乾いた声で見事に表現してみせた。主役のスパイクとの掛け合いで見せた絶妙な間合いは、声優業界でも今なお語り草となっている。