空間のラグジュアリーさだけでここまでの長蛇の列は作れません。やま中の真骨頂は、創業者の山中幸一氏が試行錯誤の末に生み出した、唯一無二の「みそ味もつ鍋」にあります。昭和の博多において「もつ鍋=醤油味のあっさりスープ」が主流だった時代に、同店は初めて味噌ベースのスープを開発し、福岡の食文化に地殻変動を起こしました。
やま中のみそスープは、九州特有の甘みを持つ合わせ味噌をベースに、厳選された門外不出の出汁と秘伝のスパイスを絶妙な比率で調合しています。鍋がテーブルに運ばれた瞬間に立ち上る芳醇なニンニクの香りと、一口スープをすすった瞬間に広がるポタージュのような濃厚なコクは、他の追随を許しません。
主役であるモツへのこだわりも徹底しています。冷凍肉を一切使わず、厳選された国産牛の小腸(白モツ)のみを使用。熟練の職人が余分な脂と筋を手作業でミリ単位でトリミングし、徹底的な下処理を施しているため、特有の臭みは皆無です。熱を通しても固くならず、口に入れた瞬間に上質なコラーゲンと甘い脂がフワリと溶け出します。
ネット上のリアルな口コミやSNSの反響を分析すると、高評価の意見として「スープが濃厚なのに、野菜の水分と合わさって不思議と最後までくどくならない」「モツが驚くほどプリプリで、脂の甘みが味噌の塩味と完璧に調和している」という絶賛が全体の8割以上を占めます。
一方で、率直な意見として「ニンニクがガツンと効いているため、翌日の商談やフライトに備えてブレスケアが必須」「こってり系が苦手な高齢の同伴者には、後半少し重く感じられたようだ」という指摘も見受けられます。あっさりした味わいを好む層には「しょうゆ味」やポン酢でいただく「しゃぶしゃぶ風」という選択肢も用意されていますが、初めてやま中を訪れるならば、同店のアイデンティティそのものである「みそ味」を体感しない手はありません。